彼らは間もなく失業する

IMGP1689海の見えるビルの屋上で休憩している際、バングラデシュの若者が「あの島はリゾート島で、客は一晩で300〜400ドル使う」と言った。私は、彼のサラリーが月200ドルである事を知っている(エアコンも蚊帳も無いトタン屋根の宿舎と三度の飯はあるが‥)。家族がいるので毎月150ドル仕送りし、自分は50ドルだけで命を繋いでいる。携帯電話代も賄うので、私に真似出来る芸当でない。3/4を受け取る家族でさえ、貯蓄出来る状況になく、お先真っ暗である。翌月早々にもスリランカへ戻る若者は、三輪タクシーをやるそうだ。頑張ると、月250ドルは稼げるとのこと。蓄え自体が無いため、即断即決である。我々は、蚊やイモリに悩まされないエアコン付きの宿舎があり、彼らの数十倍の給与が自国口座に振り込まれ、現地での活動資金は別途確保されている。

中国より優れている日本の無償援助にも限界がある。ひとつのプロジェクトに、メーカー、コンサル、ゼネコン、施工会社が集い、現地人を雇用して技術を習得させる筈が、何の道具も持たない他国からの出稼ぎ労働者を使っており、何の技術を習得させているのか不明な状態でもある。金が入るのは、日本企業と地元の地主だけ(言い過ぎかな)。

この地は観光立国であり、周辺国の労働者を引き寄せる富があるようだ。よく聞くと、街の商店の店番は大半が外国人だそうで、小さな島にも関わらず、バイクやクルマが溢れている。ひょっとすると、最底辺を出稼ぎ外国人が占めることでジニ係数が悪くないのかもしれない。何れにせよ、我々が帰国すれば、彼らは失業する。

 

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