神に祈っても問題は解決しない

vlcsnap-2015-11-22-00h46m51s7519月30日、アサド政権の要請を受けてシリアに進駐したロシア軍が、シリア国内のIS(イスラム国)や、アルヌスラ戦線などアルカイダ系の反アサド武装勢力の拠点を次々に空爆し始めた。露空軍は、その後の3日間でシリアの60箇所を空爆、そのうち50箇所がISの拠点で、残りはアルカイダ系勢力の拠点だった。露政府によると露軍は、シリアにおけるISの中心地であるラッカにあるISの軍司令部をバンカーバスターで破壊し、近くの武器庫も攻撃して大爆発させた。昨年夏にISが台頭して以来、米軍はずっとISの拠点を空爆し続けてきた。だが「世界最強」のはずの米軍が1年半も空爆し続けても、ISは力が衰えず、シリア政府軍を押しのけて、シリアでしだいに多くの領土を支配するようになっていた。米国などのマスコミは、なぜISが強いのかを説明するのに苦慮してきた。イラクやイラン、シリア、ロシアといった、露イラン同盟の側は、米軍はISを攻撃するふりをして支援していると指摘してきたが、そうした見方は米欧マスコミで無視されてきた。しかし今回、露軍がISを空爆し始めると、わずか3日でISが崩れ始めた。ISの幹部や兵士たちは、家族をシリアから、まだ露軍の空爆を受けていないイラクに避難させている。ロシアによると、すでに600人のISの戦士が、シリアの戦場を離れ、古巣の欧州へと逃避(帰還)しているという。露軍が3日でやれることを、米軍は1年半かけてもできなかった。これは米軍が無能だからでなく、ISと戦うふりをして支援していたからに違いない。参照記事 参照記事 参照記事

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ここ数日、IS(イスラム国)の石油インフラへの爆撃に英仏が加わった。英仏の動機は異なる。オランド仏大統領はテロリストらに先日のパリへの攻撃の見せしめを行う断固とした姿勢を示そうとしている。キャメロン英首相にはISに対する勝利者のひとりとなり、シリアの将来を決める権利を得たいという目論見がある。キャメロン氏はオバマ氏と同様、シリアの将来をアサド氏抜きで描いており、米国と同じように現シリア政権に反対して戦う他の武装集団をテロリストとして認識することも、これに攻撃を行うことも拒否している。それだけではない。反アサド派にアサド体制転覆を、またはシリア領土の一部を強奪するのを幇助するため、米英はどうやら今、NATOの陸上部隊をシリア領内に送り込むことをたくらんでいるらしい。言い方を変えると、テロリストらには西側が嫌うアサド氏をどかすことが出来なかったため、西側のテロリスト庇護者らは今度は自ら乗り出して国家テロを起こそうとしていることになる。テロを相手にした戦争に加わるにあたり、日本が絶対に理解しておかねばならないのは、このゲームの非常におかしなルールだ。テロリストと認証されるのは欧米や他の「文明国」に攻撃を仕掛けた人間だけであり、シリア、ロシア、中国にテロ攻撃を行う者らは自由や民主主義を勝ち取ろうと立ち上がった「文明人」と見なされる。問題なのはこうした「戦士(文明人)」らはよくコントロール下から外れてしまい、欧米の一般市民を殺害しはじめるということだ。もし日本がテロリストを「悪者」と「善玉」に仕分けるとすれば、日本も裏切り者らの標的になりかねない。こうした裏切り者は西側から資金と援助を喜んで受け取りながらも、やはり西側の文明、これに日本も相当するのだが、これを敵ととらえ、勝利を手にするまで戦うべしと考えている。」参照記事

Ispytanie .2014

Ispytanie .2014

シリア内戦にロシア軍が介入して以降、メディアを賑わす空爆だけが実施されているのではない。掲載動画はBM-30スメルチと思われる地上からの攻撃。数十本のクラスター・ロケット弾から数十個ずつ子弾が放出され、地表で数千発の子弾が炸裂している様子。参照記事 制空権も無く、空爆で機動力をも奪われた歩兵(テロリスト)は皆殺しにされている。このロシア軍の戦術では、テロリストお得意の「ヒューマン・シールズ」は考慮してもらえない。テロリストの部隊が数日で瓦解し出す訳である。 プーチン大統領はシリア空爆作戦の合法性を指摘し、こう語った。「シリアでのロシア軍は、何よりもまずロシアのために戦っている。」参照記事 ロシアの空爆は、シリア政府の正式な要請を受けて行われている「合法」なものだ。これに対し、米英仏独のシリアでの空爆が、シリア政府の許可も受けず、国連安保理の決議も経ていない国際法上「違法」なものと言える。しかし現実は、綺麗事だけで語れるものでもない。

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