深センでの土砂崩れ雑感

64042024gw1ez65wc3p6yj218g0xc4ax2008年から2012年までに殉職した中国の消防隊員は平均で24歳。光明日報によると、米国における殉職者の平均年齢は49歳なのだそうです。中国ではなぜ若手の消防隊員ばかりが死ぬのか、というよりは中国の消防隊員には若手しかいないのが現実で、中国の消防隊員は現場に出るのが2年間と短く、その後はデスクワークに回るか辞めるかなのだそうです。参照記事 中国の消防隊員は公安部や公安局の一部門であり、消防隊員は全て公安局や武装警察からの派遣。彼らは2年の任期が終わると元の部署に戻ってしまうので、現場の人間は消火活動の経験が最大で2年という状況が続いているのです。参照記事 今年8月に起きた天津大爆発で発覚した中国の悲惨な現状。にも関わらず、災害は待ってはくれない。 12月20日、広東省深セン市光明新区で土砂崩れが発生。工業団地10数万平方mが飲み込まれる。中国の報道によると、土砂崩れの発生時刻は11時40分(中国時間)。場所は光明新区長圳洪浪村ガススタンド付近。通報を受け、特勤二中隊の消防車7両が出動。30名の消防隊員が現地で処置にあたっている。倒壊の範囲は比較的広範囲で、大亜湾一、石岩、松崗の中隊と捜索犬が増援に向かっている。現在、計6個中隊が召集。1個捜索犬分隊が現場へ向かっている。この2年ほど、工事で掘り出した土砂を山の近くに積み上げて、その高さは100mを超えていた。事故現場には労働者の宿舎があり、数百人が埋まっているのではないかとの情報あり。既に18個中隊、185名の消防隊員が出動。37両の消防車と捜索犬が現場に向かっている。多数の消防隊員が駆けつけるも、生命探査装置は1台のみで、土砂は10数mの高さまで埋まっており、地下には水があるとのことで、救出作業が難航。深センの19の消防中隊、消防隊員194名と搜救犬が出動、既に7名救出。広東省消防総隊は生命探査機を装備した4個救援隊を派遣。参照記事 20s00476313事故直後からの消防隊の動静が時系列に羅列された速報記事を見れば見るほど、全てが虚しく感じられた。消防隊の問題は、中国で動産や不動産へ投資しすぎた日本企業をゴミ認定するつもりで記憶していたのだが、現状は予想の斜め上を行った。 この災害現場で活動する夥しい数の重機への解釈をどうするか?工期に追われる建設業界において、政府からの指示や愛国的な衝動で災害現場に駆け付けるものなのか? どうやら答えは6月頃から散見されだした報道記事にあるようだ。 20151223-00050026-yom-000-2-view建機大手のコマツが10月28日に発表した平成27年9月中間連結決算は減収減益だった。中国での売上高が前年同期からほぼ半減したことが響いた。日立建機も減収減益で、28年3月期の通期見通しを大幅に下方修正した。ともに、中国の景気減速が業績を直撃。コマツの中国での売上は前年同期の623億円から44.4%減の346億円に落ち込んだ。藤塚主夫取締役は「中国市場は4月以降、前年比マイナス50%程度で推移している」と説明。日立建機は28年3月期の連結売上高予想を前期比4.4%減の7,800億円(前回予想は8,100億円)、最終利益を50%減の130億円(同270億円)にそれぞれ下方修正。桂山哲夫取締役は「地方政府が疲弊しており、(建機の)購入意欲が乏しい」と語った。参照記事 仕事がなく遊んでいた重機が駆け付けただけだと思われる。現場にまともな指揮官がいないので、救出される人間は出てこないであろう。中国人が中国人自身の命を安く見ている限り、今後も人災による事故が起きるだろうし、景気の低迷も持続すると思う。

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