政敵の足をすくう方が大事

Two Mothers .2013

北朝鮮に息子や娘を拉致された家族は、無事な姿を何度となく夢に見たはずである。北が一昨年夏に約束した拉致問題の再調査は進展を見せず、核実験などで国際社会に愚かな挑発を続けている。制裁を急ぐべき議論の場で、「首相は拉致を使ってのし上がったのか」との発言に耳を疑った。12日の衆院予算委員会で、民主党議員が安倍晋三首相に向けた質問である。政敵の足をすくう方が大事とは、どういう了見なのだろう。この日は拉致被害者の一人、有本恵子さんの56歳の誕生日だった。被害家族には一分一秒が惜しい。年老いたご両親の胸中を思うと、不毛な問答は聞くに堪えない。安倍首相に吹っかけた議員は外務省出身と聞く。拉致問題の進展にどうつなげるつもりか、ぜひ胸算用を聞かせてほしいものである。参照記事  別の記事でも「何人かの主要な政府高官が、『大義は日朝国交正常化であり、拉致問題はその障害にしかすぎない』と言っていた」ような状況だった時期の安倍首相の振る舞いを、民主党の緒方という議員が質したようだが、確かに残念でならない。天に唾吐く行為だよ。

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