相手にとって不足あり

初めて全国ネットのテレビに生出演した本村は、自分に課せられた「使命」を意識し、自分なりの表現で一生懸命、語った。二十四歳の若者に言えることは、たかが知れている。しかし、感情の昂ぶりを抑え、舌足らずの面はあっても、本来最も大切にされなければならない人権が蔑ろにされ、犯罪者の利益だけが過剰に守られる本末転倒の社会に、若者らしい痛烈な疑問が投げかけられたのは間違いなかった。それは、立派に自分の使命を果たす「一人よがりではない」本村なりのメッセージだった。昼間の記者会見と、夜の生出演。それは、子供を持つ全国の親たちの魂を揺さぶるものとなった。こうして本村の、新しい闘いが始まったのである。反応はすぐ現れた。「無辜の被害者への法律的な救済が、このままでいいのか。本村さんの気持ちに政治家として応えなければならない」記者団に囲まれた小渕恵三総理が、突然、本村の名前を挙げて犯罪被害者問題に言及したのは、判決が出たその日のことである。一国の総理が、特定の犯罪被害者遺族の名前を挙げて「その気持ちに応えなければならない」と発言するのは、稀有なことだった。総理を取り囲んでいた官邸クラブの記者たちもその言葉に驚いた。

The Devils Own .1997

The Devils Own .1997

この十一日後の四月二日、小渕は脳梗塞で倒れ、順天堂大学病院に入院。退院することなく、五月十四日にそのまま亡くなった。小渕が息を引きとる二日前、内閣が提出していた「犯罪被害者保護法」と「改正刑事訴訟法」、「改正検察審査会法」が国会を通過した。これによって、刑事裁判を傍聴することしかできなかった犯罪被害者に、法廷での意見陳述が認められることになる。本村たち犯罪被害者の声は、確実に世の中を動かし始めていた。《門田隆将「なぜ君は絶望と闘えたのか」(新潮社)》 本村洋さんは「妻・弥生(当時、23)と、一人娘・タ夏(11カ月)が惨殺された『光市母子殺害事』が、どれだけ悲惨だったか、どれだけ(未成年の)犯人が酷いことをしたかということが伝わらなければ、妻と娘は浮かばれないと思った」と述べ、メディアの前に立つ。のちに、日本の司法を大変革させた人物である。 最近、憲法学者の小林節慶大名誉教授(67)が、政治団体『国民怒りの声』を設立し、今夏の参院選比例代表に出馬するそうだ。  公募を行った上で、自身以外に10人の比例候補の擁立を目指すという。参照記事 人様に汗をかいていただく事がいかに大変なのか全く分かってらっしゃらない方のように見える。この人のために一肌脱ぐという人間がいそうにない。まるで四面楚歌の舛添東京都知事のようだ。安部が嫌い、共産党が嫌い、オイラもそうです。それでも貴方が国民の怒りを絶対に代弁できないことは肌感覚で分かる。間違いない。 過去ブログ:2015年11月13日 九条があれば、強盗なんて来ません

【追記】当たり前のように落選された模様です。合掌。

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